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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第11章 第十話 奇妙な館


「チッ…」

神田が舌打ちをしながら、動く足場を器用に移動する。

足場の悪い戦闘は、思った以上に4人苦しめていた。
対してAKUMAは空を飛んでいるため、明らかに不利だった。

「はあっ!」

反撃スタイルの不二が、AKUMAの1体を斬った。
しかし不気味な笑い声と共に、AKUMAの体が元に戻っていく。

「なっ…」
「周助!伏せて!!」

彩音が連続で矢を放った。
しかしスルリとそれらを避けると、1体のAKUMAがユキサの背後へ。
一瞬反応が遅れたユキサの瞳が見開かれた。

「っ!?」
「しまった!」
「ハハハハ!捕まえタ!」

マリが咄嗟に糸を飛ばし神田も走るが、間に合わずユキサは捕らえられた。
空へ連れて行かれ、ギリギリと絞まっていく行く感覚に、ユキサが小さくうめき声を上げる。

「イノ、センス…発動!」
「ぐあああ!!」

締め上げられたまま羽のイノセンスを発動した。
断末魔を上げたAKUMAの体は羽に貫かれているが、消滅することはなくすぐに笑い声と共に元に戻る。

「効かないなァ…」
「このっ…!」

神田とマリが攻撃を仕掛けようとしたが、動いてきた棚に挟まれ閉じ込められてしまった。
慌てた不二と彩音も、別の空間に閉じ込められる。

「ハハハハ!さあ、どこから攻撃が来るか、分かるかナ…?」

閉じ込められた空間の外から、AKUMAの攻撃が襲いかかる。
神田と不二は飛んでくる攻撃を弾き返していたが、彩音とマリはそうもいかない。

「きゃあ!」
「彩音!」

AKUMAの攻撃を食らい、彩音が壁へ叩きつけられた。
AKUMAウイルスはユキサの再生でなんとか浄化は出来ているが…。

このままじゃ埒が明かない。
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