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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第9章 第八話 魔女の棲む村


神田は夢を見ていた。

椅子に座ってハープを奏でているのは…ソフィア?
だが、どことなく雰囲気が違う。

蓮の花が見える。
その花が、ゆっくりとその花びらを散らし…
待ってくれ…手を伸ばしたその時。

―――――…だ!

誰だ…?

―――――神田!!


ス…と瞼を開き、意識が覚醒していく。
心配そうな表情のユキサが、神田を覗き込んでいた。

「―――…。お前、なんでここに…」
「魘されていたみたいだけど、大丈夫?あのね、彩音が…」

それに不二も…と布団へ視線を向けると、その中身は空だった。



2人は団服に着替え、家を飛び出す。

「彩音のゴーレムに起こされて…見たら彩音がいなくて」

そうして神田と不二の部屋に行けば、不二の姿も見当たらなかったという。
彩音のゴーレムが少し慌てたようにして、主人の元へ向かっている。
この方向は…。

神田とユキサが考えた時、ガサガサと草陰から複数の男が出てきた。
体はAKUMA化している。

「…。あなたたちが、村に来た人たちを襲っているのよね?」
「あのお方の…命令…」

あのお方…?
神田とユキサが考える前に、男たちが襲いかかってくる。
攻撃を難なく交わし、2人は瞬時にイノセンスを発動してAKUMAを斬った。

―――――すまな、イ…許してくレ…

殺されたAKUMAたちは謝罪を口にしている。
そんな様子を見ながら、神田が行くぞと走り出した。



古い小屋が見える。
警戒しながら、2人が扉を開けた。
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