• テキストサイズ

【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第8章 第七話 終末への幕明け


そう思った時、アレンの左目が反応する。

「あっちです…!」

走り出したアレンに、3人も慌てて後を追った。



3人が着いた時、イエーガーが複数のAKUMAと対峙していた。
イノセンスを発動し、アレンと不二が走り出す。
彩音も弓を構えて、AKUMAを狙い撃った。

辺りのAKUMAを一掃し、残るはイノセンスを持ったAKUMAだけになった。

AKUMAがイエーガーに向かって弾丸を撃つ。
しかしイエーガーはそれを対AKUMA武器の鎖で弾き返すと、AKUMAを縛り上げた。

「そこまでだ!」
「ヒャーッハッハッハ!終わりなのはどっちカナ!?」

するりと鎖から抜けて、AKUMAがイエーガーへ襲いかかった。

「イエーガー元帥、そのまま動かないで下さい!」

アレンが銃を構えると同時に、彩音も照準をAKUMAへ。
そしてアレンと彩音の攻撃が、AKUMAを破壊したのだった。



その場にころりとイノセンスが転がる。
ス、と拾ったイエーガーがアレンたちへと振り向いた。

「君たちがアレン・ウォーカーに、小鳥遊彩音、不二周助か」

危ない所を助けてくれた事に感謝を述べたイエーガー。
コムイからは厳しい人だと聞いていたために、思ったよりも穏やかな声音に3人はほっとした。

町の人に丁寧に挨拶をし、一同はイエーガーの馬車に乗る。
簡単な料理を振る舞ってもらいながら、イエーガーの過去を聞いていた。

ティエリーから聞いていた、イエーガーが元は教師だった話だ。
生徒の中で亡くなった子がいて、その子と一番仲が良かった生徒が伯爵の甘い誘いに乗ってしまった。
その頃AKUMAの事も知らなかったイエーガー。
イエーガーの教え子たちは全員、一瞬にして命を落とした。

助けてくれたエクソシストに連れられて教団へ行くと、自分が適合者だということを知り、AKUMAと戦う事を決意したという。

「新たな悲劇を生まないよう、それだけを願って私は戦ってきた」
/ 519ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp