第4章 曖昧な関係は終着へ
目が合う。
独歩の目に熱が籠るのが分かる。腰に手が回された。
「したいの? 当たってるけど……」
「ちょっ……お前っ、んっ、最近ちょっとキャラ変わって来てないか?」
脚の間で勃ち上がっている独歩の昂りに、それを受け入れる部分を擦り付けるように腰を動かす。
「独歩って、何かイジめたくなるんだよね……」
「何だよ、それ……ちょっと、まっ……ぅ……」
首筋にキスをしながら、ズボンの上からソコを撫でると、独歩の体がビクリと反応する。
「クソっ……」
「わっ!」
突然抱き上げられ、そのままベッドに寝かされる。
押し倒される体勢で、独歩を見上げた。
「んっ……ぁっ……」
首筋を舐め上げる舌が熱くて、ゾクゾクする。
「っ、好きだっ、好きだっ……」
「あっ、独歩っ……」
唇も指も、吐息ですら私の熱を呼び覚ます。
何度も体を重ねているのに、まるで初めてみたいに心臓が早鐘を打っていた。
興奮が物凄い熱量で混じり合う。
思春期かと言いたくなるように、早急に夢中でお互いを求める。
「私からしたら……独歩の方が綺麗だよ……」
裸のまま肌を合わせ、独歩の体に跨って自らの中に昂りを受け入れていく。
喘ぎながら、独歩の唇に吐息ごと奪われ、快楽へ飲まれていく。
「……くっ……」
「独歩っ……あぁっ……」
抱き合いながら、二人で一緒に白く溶けていった。
早朝まで体を交わらせていた私達は、明るくなり始めたばかりの街を、手を繋いで歩く。
「次の休み、デートしよっか」
「え? ああ、そうだな。たまには、休みに外へ出た方がいいかもな」
苦笑して言った独歩の顔が、何処かすっきりしているように見えたのは、見間違いじゃないだろう。
「独歩、好きだよ」
「っ……俺も……」
少し周りを気にしながら、独歩の顔が近づいた。
[完]