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記憶が亡くなる前に

第7章 二つに分かれた運命


シオンと別れたあと、コラソンはすぐにローを連れてドフラミンゴの船から出ていった。
ロープでぐるぐる巻きされたローは喚いていたがふと、シオンのことが気になった。

「なぁ、あいつは?」

「シオンか?」

「あぁ。」

「俺の最も信頼出来る人間の元へ本当の仲間が連れて行ってくれた。」

「本当の仲間?」

「お前には関係ねぇ。」

「な!?あるだろ!」

「あいつに会うなら、まずてめぇのその病気を治してからだ。
それがあいつに会う条件だ。」

ローは黙り込んだ。

「どうせ、俺の病気なんて誰も診てはくれない。」

ローはそう言うと俯いた。






3ヶ月後
センゴクの元で過ごしていたが、3ヶ月経ってもコラソンから連絡は無かった。

「まだ、約束を果たせてないんじゃないか?」

「分かってます…。でも…」

12歳の少女が父親や兄のように慕ってきた人間から連絡が来ないのは寂しいものだろうとセンゴクは気遣っていた。

「センゴクさんは?コラさんから連絡は?」

「残念ながら来てない。
あいつ、一体どこで…なにを?」

センゴクのため息にシオンも顔を伏せた。
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