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記憶が亡くなる前に

第7章 二つに分かれた運命


コラソンと待ち合わせして合流する。

「コラさん…。」

コラソンは優しく笑う。

「大丈夫だろ…。」

コラソンはどこか寂しそうだった。
シオンは今までの感情が詰まり、溢れ体が勝手に動いていた。
コラソンの足に抱きつく。

「…!お前…。」

コラソンはしゃがみシオンの小さな体を抱きしめた。

「これでお別れじゃねぇから。」

「……うん。」

コラソンは立ち上がり、シオンを抱き上げ歩き出した。初めて出会った時のように。





しばらく歩いて海兵との約束の場所にやってきた。
3人の海兵が立っていた。

「ロシナンテ中佐、ご苦労様です。
その子が例の?」

「センゴクさんからのか?」

「はっ!」

シオンは海兵達をちらっと見てコラソンを見つめた。

「……。」

「君がシオンちゃんだね?
センゴクさんから聞いたよ。我々がセンゴクさんの所まで送らせてもらう。」

コラソンはゆっくりシオンを下ろした。

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