第2章 2杯目
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「あ、だめ♡っイく、イ゛♡」
透くんは何も答えない。
イくなら勝手にイけ、と言わんばかりの視線を向けながら
手が止まることはなかった。
「ッあ゛、んん゛ん♡♡♡♡」
簡単にイかされてしまった。
壊れた人形みたいに身体の震えが止まらない。
透くんの動きが終わっても余韻が残っている。
「随分気持ちよさそうですね」
「っ、ん……♡」
すっと身体を撫でられてまた感じてしまう。
触られる所全てが気持ちいい。
「僕も気持ちよくなりたいんですが、構いませんよね?」
そう言って透くんは私の中に入ってきた。
ゆっくり、少しずつ入れられてなんだか焦ったい。
「———っは、すぐ持っていかれそうだ」
少し掠れた声が聞こえた。
気持ちよくて、心地が良かった。
私の身体が無意識に透くんを離さないように
してるのがわかって少し恥ずかしい。
透くんが鼻で笑う。
「そんなに、締めなくてもまだ出ませんよ」
「あッ、…ちが、ん♡♡♡」
先程の空気なんて無くて。
動物の交尾みたいに動かれる。
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