• テキストサイズ

いつかふたりで 【呪術廻戦/狗】

第5章 痕跡を




今日は1年も任務がないと聞いている。

元々姉妹校交流会から手の空いているメンバーで一緒に昼練や夕練をするのが習慣になっていたりもするけれど。


唯は鞄を開き、スマホを探す。
手を伸ばし、…ふと、鞄の中に入れた抑制剤の紙袋を見ると、やはり少し胸が痛かった。


唯は首元に手をやる。ふわりと触れた指先には、硬いチョーカーがあった。
一見すると普通のオシャレなアクセサリーに見えなくもない。



あれから1ヶ月近く経つが、頸の噛跡…番である事の痕跡を、唯は未だに見る事が出来ないでいる。



ーーその現実を、目にしたくはなかった。




/ 70ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp