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いつかふたりで 【呪術廻戦/狗】

第4章 同級生




side toge**

ぱたん、と閉じた扉の音は重く響く。



不安そうな唯を部屋にひとり残すのは少し気が引けた。けれど、それはたぶん棘を手招いた家入もまた同じだと彼女を見て感じた。

「ツナ」

すぐに戻る、と言って見た唯は、自分の胸に重ねた手をぎゅっと握っていた。

震えるその手が痛々しい。


側にいて、近くで声を掛ける事すら出来ない今の自分が悔しくて仕方がなかった。




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