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氷の華【鬼滅の刃/宇髄天元】

第3章 氷を溶かしたい


「虐待ってやつですか。」
「まぁ、そうだろう。服で隠れるところに痣がいくつもあった。」
蝶屋敷でも、引き取られた当初は、誰とも話さず、誰にも近寄らず、部屋に引きこもってばかりいたようだ。
「あとこれは聞いた話しだが、、、」
鬼に殺された実の両親は、姉ばかりを可愛がり、玲華には最低限の世話だけで、見向きもしなかったらしい。
「、、、そう、なんですね。」
「玲華は他人が近づくのを極端に怖がる。今までのことを考えれば無理もないだろうが。」
宇髄は胸が締め付けられる思いがした。子供が愛されず、守られずにいれば、人が嫌いになるのも無理はない。玲華の音の理由がわかった気がした。
「、、、宇髄は玲華に気があるようだな。」
「悲鳴嶼さんには勝てませんね。
 あいつが、、、玲華が気になって仕方ないんです。」
宇髄は遠くを見つめ、目を細める。その視線の先にあたかも彼女がいる様な表情だった。
「、、、急いだら負けだぞ。」
「そうみたいですね。肝に銘じておきます。」
宇髄は苦笑した。
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