第1章 日常
「ぁっ、ンぅ…イっちゃう!!イっちゃうイっちゃうイっちゃうぅ…ッ!!!!」
優菜の視界は白く弾けた。
昂った快楽は峠を越え、蜜口をビクビクと震わせながら身体を脱力させる。
「イイ…。優菜は本当に名器だ…これ堪らない」
男は女のそこに己を咥えこませたまま、定期的に締め付けてくる感触に悦に浸る。
弛緩した時はマシュマロのように柔らかいそこを、潤わせ滴る粘液は透明と白濁の混じり合ったモノ。
既に何度か中に射精した名残は、結合部から滴りシーツにシミを作った。
「ンぁッ!!待っ、い…ま!イッて、る…からァ…!!」
「もっとイって。俺も…出すよ、中に…!!」
「だ…めぇ!!中はダメ…ぇ!!ぁ、ぁ、ぁ…!あぁあっ!!!」
ズチュズチュと鳴る水音。
最奥を打ち、それと共にぶつかる肉の音。
それをBGMに、男は絶頂を迎え脱力していた身体を抱え込み本能のままに腰を振る。
「孕、め!優菜…優菜!!愛してる…!!俺のモノだ…っ!!」
中出し宣告に逃げようとする優菜の腰を片手で押さえこみ、息も絶え絶えの男はもう一方の手で乳房を揉みしだいた。
指の隙間から覗く乳首は桃色で、ツンと上を向きその存在を主張する。
パンパンと忙しない男が昇り詰める為の音は
一際強くそれを鳴らし、止んだ。
「だ…めぇ…」
「はぁ、はぁ…下の口は素直だな。しっかりイってるじゃないか…淫乱が」
ドクドクと精液を注ぎ込む男を、涙目で見上げる優菜の唇は男のそれに啄まれた。
長い射精。
もう三度…四度目だろうか。
全てを出しきるように、ゆったりと男根を出し入れしながらも
男は優菜の口内を舐め回すように味わい続ける。
ポーン
『お時間5分前となっております。お帰りの支度をお願いいたします』
機械的なアナウンス。
それは上も下も繋がったまま絡み合うこの男女の終焉の報せ。
「優菜は売れっ子だな。延長薦められた事なんて一度もないぞ、俺」
「先に2クールで予約してくれれば…取れる日もあるのかも?」
額を寄せ合い、不満気な男を見上げる優菜は少し困った表情を浮かべていた。
「また来る」
「…待ってる」
そう言うなり、男はバスローブを羽織りそそくさと部屋を出た。