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首輪をつける

第14章 夢の果てまで




初めて客を取る日。

は緊張した面持ちで朝を迎えた。

美しい化粧を施され、今まで着たことのないような高級なドレスに袖を通し、ベッドの端に腰掛けている。

鎮痛な面持ちでドアを見つめ、叩く音がすれば重い心の内とは裏腹にすっと腰を上げる。

静かにドアを開き、目を見開いた。

「ネア……さん……」

目の前に立っていたのは白蛇の青年。

上半身は人間、下半身は蛇の半人の蛇男。

そして頭の先から爪の先まで、全身真っ白の白変種だ。

透き通るように白い身体の中で、唯一鮮明な赤い瞳がを捉え離さない。

は驚きを隠せず、口から動揺しきった声がこぼれる。

「どうしてここに……」

「の気配が御屋敷から無くなったから……どこ探してもいない、ねこに聞いたら、もう会えないって。お金ないといけないって」

ネアはの言葉を受けて、訥々と語り始めた。
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