• テキストサイズ

首輪をつける

第13章 弄玩


思わず何かを口走ろうとした

「おーい貧乏〜! 終わったかー?」

その時勢いよく扉が開き、ズカズカとカルファが踏み込んでくる。

カルファはローエンを見つけ、近い距離感で話しかける。

「おーローエン久しぶり。ね、こいつにちゃんと教えてやった? 貧乏モテるんだけど受け身だからさー」

「そんなことないけど。は普通に良かったよ、ちゃんと自分から動けるし、可愛いし」

カルファが興味ありげに頷き、見をかがめてローエンの顔をのぞき込む。

「あ? じゃあ何だよローエン、お前もうやる事やったのかよ」

「やった。ぼくはそのために来たんだから」

ハッキリと答えれば、カルファは彼の手の早さに感嘆して手を叩く。

「うお、マジか! はええー、会って秒じゃん」

ローエンは彼の態度に気を悪くしたのか、眉間に皺を寄せる。

ふいっとそっぽを向き、

「カルファさんに言われたくない」

カルファはその言葉にぎょっとした顔になり、ローエンの長い耳に顔を寄せる。
/ 184ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp