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首輪をつける

第11章 主従


その時、部屋の扉がノックされた。

アルドは手慣れた様子でシーツを引き寄せ、一糸まとわぬ姿のを覆い隠す。

「何だ?」

アルドがそう問いかけるも、返事を待たずして扉が開いた。

「俺だ、ヴィークだ。アルド、調子はどうだ……」

アルドの部屋に入って来たヴィークの目に飛び込んだのは、広いベッドに悠々と横たわるアルド。

上半身には何も着ていない。

無論、大きなシーツに隠された下半身も同様だろう。

アルドの隣、こちらの視線から避けるように身を丸める小柄な膨らみからわかりきっている。

ヴィークは直ぐに状況を把握し、肩をいからせながらアルドの元に突き進む。

「んなッ……! 何故女性を連れ込んでいる! 今、貴様にとってどのような時期か分かっているだろ!? はっ、早く帰って頂け!」

「わ、悪い悪い……だが今は無理だ、分かるだろ? もう抜けねえんだよ」

アルドをそう言うと、自分達の下半身を覆い隠すシーツをひらりと捲り上げて見せる。

ヴィークはがあっと顔を赤くし、その中身が視界に入る前に視線を横に逸らす。

「もうそんな所まで……アルド、王としての自覚はないのか……!」

ぶるぶると震えながら、アルドを睨みつけた。

「自覚あるからこそ早いところ世継ぎをな」

「ふざけたことを! 本当に……アルド貴様という男は……!」

ヴィークは顔を真っ赤にし、話にならない、と首を左右に振る。

改めてアルドの隣の女性に視線をやり、礼儀正しく向き直った。

「……申し訳ございません、我が国の王が何たることを……この責任は必ず取らせていただきます。お名前を伺ってもよろしいですか?」

そう穏やかに話しかけ、ふと鼻をひくつかせた。

アルド程では無いものの、嗅覚には自信のあるヴィーク。

目の前の彼女から漂う匂いは何処かで嗅いだ事のある物だった。
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