第10章 乱痴気
重い扉がバタンと閉じると同時に、アルドは慣れた手つきで鍵をかける。
アルドの熱っぽい呼吸音が妙にの耳に残る。
「アルド、さん……?」
普段と様子の違うアルドと部屋に二人っきりになり、怯え交じりに視線を彷徨わせる。
怯えた様子のにアルドが飛びかかった。
「きゃっ!」
ぎゅうっとキツく抱き締められ、首筋に顔を埋められる。
「あ……ッ」
アルドの鼻先がの匂いを嗅ぎ回る。
首筋や耳に鼻が触れる度、背中がゾワゾワして声が漏れる。
荒い息が肌をくすぐり、腰を砕けさせた。
「はあッ……はあ」
「悪い……ちゃん、俺様は今、発情期、で……どうしても抑えられねえんだ……」
アルドの手がの身体を触る。
下半身をしっかりと抱え込んで引き寄せ、胸元をまさぐる。
「だから、だから……会っちゃダメだって、分かってたのに……」
「アルド、さ……」
はぴくっと腰を震わせ、涙目でアルドを振り返った。
アルドの目が大きく見開き、興奮を顕に腕に力を込める。
「ハッ、はあ……ッ!」
に覆いかぶさり、荒しく唇を重ねた。