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首輪をつける

第6章 蛇のように執念深い


「はっ……はー……ッ」

青年はにこっと目を細める。

「いいこ。いいこ」

慈しむようにの頭を撫でた。

自分の名を呼ばれ、の肩が動揺に揺れる。

優しく髪に触れられながら、青年の射抜くような視線を思い出していた。

「あ……も……もしかして、あなた、は……最近、わたしを、見て、た……?」

青年の手が止まる。

目が大きく見開かれ、

「……うん……おれ、ねあ……」

たどたどしく名を名乗る。

「……うれしい……」

ボソボソと呟くと、の首筋に顔を埋めるように寄せた。
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