第20章 最終日
カルファはに詰め寄り、ベッド際に押しやる。
声色を低く落とし、と目線を合わせた。
「お前はどこにいても俺の奴隷なんだよ。まさか忘れてる訳ねーよな」
は無言で目を伏せる。
ゆっくりと、身にまとったドレスに手を掛けた。
ドレスを脱ぎ捨て、下着を外す。
「こんな時くらい愛想笑いしろよな、お前……」
カルファが眉間に皺を作り、呟く。
は一糸まとわぬ姿でベッドに沈んだ。
カルファの舌がの身体の上を滑る。
顔が近づく度、柔らかい毛並みから懐かしい陽だまりの匂いがして、無自覚に涙腺が緩む。
は身体を捩り、熱っぽい息を零した。
ざらついた舌に舐められる痛みが徐々に蓄積していく。
曲線を柔らかい手が撫で、鼻先が優しく頬にくっつけられた。
形の良い手が足元に向かって撫で下ろされ、途中で止まる。
「……もう濡れてんじゃん」
カルファは指先で濡れた表面を弄り、言葉を洩らした。
秘唇を開き、指でなぞる。
優しく撫でながら、の耳朶を噛む。