• テキストサイズ

首輪をつける

第19章 背徳


が部屋から逃げ出そうとした瞬間、膝から崩れ落ちた。

身体に力が入らない。

「……一体どこへ行く気ですか? 帰る場所もないのに」

サピルーンが微笑む。

の首に感じる痛み。

心臓の鼓動が激しくなり、全身が燃えるように熱くなる。

サピルーンの手にした注射器。

の首筋に注射針が突き刺さっていた。

「なに……を……」

「安心してください、毒ではありませんよ」

サピルーンはの片手を掴み、背後からそっと抱いた。

そのまま注射器の押し子を押し、中に入った液体を注入していく。

「ただ……貴方が素直になれるように。私の愛に気がついてくれるおまじないみたいなものですから」

「……あ」

身体の火照りが増し、手先、足先へと広がっていく。

下腹部がずきんと疼いた。

の中心が蕩けそうに熱く高まり、息が荒くなる。

内腿に蜜が滴るのが分かった。
/ 184ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp