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首輪をつける

第18章 話して離して放して


が蜜口に指先をやれば、入り口付近の精液が固まっている。

説明通り、孔を塞ぐ栓によって、暫くの間トロの精液が漏れることはない。

ひいては、他の侵入者を受け入れることも出来ないだろう。

はぼんやりと天井を眺める。

その事実が酷く嬉しく、思わず口から本音が零れた。

「……良かった」

思っていた反応と違うの言葉に、トロの眉根が跳ねる。

「良かったって、何がだよ……こんなことされて、嬉しいのか? 変態だろ、お前……」

悪しざまに言いながらに視線をやる。

は、はらはらと涙を零していた。

トロの目が泳ぐ。

長い沈黙の後、

「あ……の、さ……ご……」

びくびくと口を開いた。

その時、こちらに向かって足音が近付いてくることに気がつく。

トロは大きく肩を震わせ、逃げるように部屋から飛び出した。

入れ替わりにドアが開き、

「よ!」

カルファが楽しげに手を上げる。

はカルファを一瞥し、すぐに背を向けた。

「なーなー、貧乏今日の客豚だったってほんとか?」

カルファはにお構い無しに質問を浴びせる。

「エグイんだろー、豚の交尾! どーだった? アレもドリルみてーで、 そんで射精量がまた……」

そこでやっとが何も言わないことに気分を害したように口を尖らせる。

剥き出しの肩に手を掛けた。

「おい、聞いてんのか?」

ゆさゆさと揺さぶり何度も問いかけるも、反応はない。

カルファは舌打ちし、

「あー……豚って子宮に栓するんだっけか」

から手を離す。

「これは暫く休ませねーとなぁ〜……こいつ今一番の稼ぎ頭なんだよなあ」

ブツブツと呟きながら、黙り込むを残して部屋を後にした。
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