第15章 生意気生徒 爆豪勝己
「…ふぅ…。」
8時間、ぶっ通しで机に向き合っていた私を褒めてほしい。雄英高校の教師である私は、逃げに逃げ続けた書類作成にきちんと向き合い終わらせた。
ご褒美に我慢し続けた煙草に火をつけた。
爆豪「…いた。」
「うおっ…。」
窓枠に肘を置き、私を見つめていた彼。
「…どうしたの?」
爆豪「煙がくせぇ。」
「…ふーっ…文句ですか?」
爆豪「禁煙しろよ。」
「先生に向かって何その口の利き方。」
爆豪「先生だと思ったことねぇわ。」
「生意気な。」
彼、爆豪勝己君はなぜか私に突っかかってくる。最初は口の悪い子だなあ。という印象だったのに、最近ではもっと口が悪くなり生意気なことを言う。可愛くない。