第13章 蒼い瞳 荼毘
「!…」
嫌というほど耳にこびりついているその声。ビクッと体がはねた。恐る恐る振り向くと、そこには右手から蒼い炎を出している彼が立っていた。
「っ…あ…ど…どうし…て…ここに…。」
恐怖で足がすくんだ。震えが止まらずその場に座り込んでしまった。
荼毘「あ?俺言ったよなあ?いい子に待ってろよ?って。」
動けない私にお構い無しに近づいてくる彼。
荼毘「なぁ…菜月?」
「っ…!」
彼はしゃがんで私の顔を見つめた。
「ご…めんなさ…ぃ…。」
上手く息が吸えない。今度こそ殺される。