第12章 その口を塞いで ホークス
ホークス「!…」
自分でも驚くほど冷静だった。声も震えなかった、彼の目を見てきちんと言えた。
ホークス「…理由は?」
「…他に好きな人が出来た。」
ホークス「……へぇ…。」
「…」
ホークス「…わかった。」
「…!?」
ふわりと体が持ち上がり、そのままベッドに連れていかれた。体を浮かせていたのは彼の羽だ。
「な、何す」
ホークス「そんな理由じゃ別れない。」
「!…」
ホークス「だから、俺がどれだけ君のことを愛しているのか、わからせる。」
「……え…ま、待って」
ホークス「無理。最近触れられてなくておかしくなりそうだったから。」
*
それからというもの…日が昇るまで彼は私を抱き続け、別れ話は撤回された。その日から…彼の愛は私の愛を遥かに上回るほど重くなっていった。
その口を塞いで Fin