第11章 好きな人 ホークス
「…ホークス!」
ホークス「ん〜?」
「これは経費では落ちません。」
今日も、パトロール前にソファーでだらけている彼に小さなお説教。
ホークス「え〜?固い事言わないで、いいじゃないの〜。」
「ダメです。」
受け取ってくれないことはわかっているので、机の上に置いた領収書。
「あとこの書類、確認お願いしますね。」
私は事務所に雇われている人間。働ければどこでも良かったわけではなく、彼のそばで働きたかった。
「…」
彼のそばで働きたかった理由はただ1つ。彼のことが好きだから。でも告白なんてしない。彼のヒーロー活動の邪魔にはなりたくないし、伝えて振られたら……なんて考えたら……飛び降りたくなってしまう。