第5章 逃げられません 死柄木弔
死柄木「ん……菜月…。」
「!…ど、どうして私の名前を…?」
死柄木「あ?昨日散々話してただろ。」
「……すみません…記憶がなくて……。」
死柄木「…」
すると彼は首元を掻き、私に近づいてきた。
「…!?」
ソファーに膝をついて、両腕を私の両隣に置き、私の逃げ場を無くした。
「…」(に…逃げられない…。)
死柄木「昨日、俺のもんになるって言ったよな?逃げたりしねぇよな?一緒に、いるよなぁ?」
「…い、います……いさせてください…。」(怖い怖い怖い…!!)
死柄木「だよなぁ?」
ニヤリと笑みを浮かべ、私から離れると、カウンターの席に座った。
「…」(逃げられない…。)
それから私は…のちにテレビで彼らがヴィラン連合だということを知り、それでも彼らのそばを離れられなくなっていた…。
Fin