第4章 本望 死柄木弔
「はぁっ…はぁ…はぁっ…!!」(誰か…誰かっ…!)
やっと抜け出せた。彼から逃げられた。誰かに助けを求めて助けてもらえればこの生活が終わる。
「わっ…!」
路地を出てすぐに誰かとぶつかってしまった。
?「ご…ごめんね!?大丈夫?」
「!…」
そこには緑色の髪の毛で、そばかすのついた少年がしゃがんで手を差し伸べてくれていた。
「お…ねがいっ…!助け」
?「どこに行くんだ~?菜月。」
「!…」
緑谷「!…お前は…。」
どうやら彼とこの人は知り合いのようだった。
緑谷「死柄木弔!!」
死柄木「お前に用はない。菜月、帰るぞ。」
「っ…!」(やだ…やだっ…!!)
怖くなり、その人の服を掴んだ。