第5章 70年後のキミへ《ブルック》
「ヨホホホッ!これがリンさんとの思い出ですね。懐かしい。」
一通りブルックが話し終わったあと、みんなうーん。と唸っていた。
誰も全然感動していないためブルックは少し同様を見せた。
するとサンジが「なんかなぁ…」と言い出した。
「いい話なんだが、どうしてもビジョンが今のお前が出てくるからホラーっつーか…ただの骨と美女の話に聞こえて…」
「えぇ!?私結構感動的に話したつもりなんですけど、それよりビジュアルの怖さが勝ってしまいました!?」
そう言うとみんなはウンウンと首を縦にふった。
「私悲しい…!!!!」と泣くブルックにルフィが鼻をほじりながらも言った。
「まぁ会いに行けばいいじゃねぇか!」
「…約束果たせなかったのに会ってもいいんでしょうか…」
少し寂しそうにブルックが言うと、チョッパーが別の部屋にやって来て深刻そうな顔でブルックに話しかけた。
「ブルック。早く会いに行った方がいい。
この感染症は治りやすいんだけど、あの人はもう90歳だからだいぶ弱ってる。あと数分処置が遅かったら恐らく即死だったよ。
俺も頑張ったけど、もう今日の夜には…」
チョッパーがそう言うと、みんながブルックの方を見つめて 早く行け と言わんばかりの目線をぶつけた。