第5章 70年後のキミへ《ブルック》
それからログが溜まる約1週間。ルンバー海賊団はリンの手伝いはもちろん、毎日夜には曲を演奏していた。
そして夜中にはブルックとリンは2人きりで散歩に出かけたり、ずっと話したりしていた。
2人の距離はどんどん近くなっていき、このままずっと時が止まれば…なんてことも考えていた。
『不思議、私達まだ出会って1週間も経ってないのにずっと一緒にいるみたいです。』
「そうですね〜。もうあなたはルンバー海賊団の一員ですから」
『え?』
ブルックの言葉に驚いたリンは思わず聞き直してしまう。
ブルックはポケットからルンバー海賊団のマークが書かれてあるハンドタオルをリンにプレゼントした。
「仲間の印です。」
『ふふっ、嬉しい…。ありがとうブルックさん…一生大切にします』
2人で笑い合い
ふと目が合ったあと引き寄せられるように軽く口付けをした。
そして出航の日。