第5章 70年後のキミへ《ブルック》
「「海賊専門の宿??」」
子ども達が宿について説明し終わったあと、皆の頭にははてなマークが浮かんでいた。
この島の端に海賊しか泊まれない宿があるという。
三食のご飯つきに、申請すればキッチンも借りれるという。人数制限はなしでとても広い宿である。しかしお代は1人50ベリーととても安い。
あまりの都合の良さにナミは怪しむ。
「あんた達それで私たちの首を取ろうってわけじゃないでしょうねー?」
すると子ども達はブルブルと首を振った。
「違うよ!!!ここの宿のおばあちゃんがね、とある海賊を待ってるんだって!」
「とある海賊?」
「…え」
ロビンが反応したと同時に、ブルックも小さく反応した。
しかしそんなブルックの様子に気が付かない子ども達は少し興奮気味に話し続ける。
「そうだよ!!もう何十年も前になるんだけどね!ある海賊と世界一の宿屋になるって約束したんだって!!その時にまた泊まりに来るって約束したんだけど…」
「来ねぇってことか…」
「そいつ死んでんじゃねぇのか」
鼻をほじりながら言うルフィにウソップとナミが「くらぁ!!」と1発殴る。いてっ!!と叫ぶルフィにウソップは「お前は空気を読むってことを知らねぇのか!!」と喝を入れた。