第4章 デザートの前に《サンジ》
その日の夜。船番がサンジとリンだったため、みんなが寝たあとサンジはリンに夜食を作っていた。
リンが好きな物も添えて、キッチンをでる。
外へ出るとキラキラと星が光っていた。
リンがサンジに気がつくと、ニコッと微笑み「今日は少し冷えるね〜」と言った。
「っ…」
『…?サンジくん?』
どうしたの?サンジの方へ近づけば、サンジは我に返ったのか直ぐに作った夜食をリンに渡した。
目をキラキラさせて食べるリンにサンジはドキドキが止まらない。
『やっぱ私これからもずっとサンジ君のご飯食べていきたいな。
サンジ君のご飯しかもう食べたくないくらい!!
なーんちゃ…』
「リンちゃん…そ、そういうのは誰にでも言わない方がいい」
サンジの瞳が静かにリンを捉えた。