第4章 デザートの前に《サンジ》
それからまた数週間後。
リンは大分ご飯を食べるようになった。
ガリガリだった体もどんどん肉が着いていき、とても女性らしい体になった。
そしてリンは絶対に食後にサンジにお礼を言って部屋から出る。
『サンジくん。今日もとても美味しかった。ありがとう!』
「…リンちゃんの為ならなんだって作るよー!!!」
サンジは少し間があったが瞬く間に目をハートにしてメロリン♡と言っている。
しかし最近サンジの様子がおかしい。とリンは思った。
リンが話しかけると必ず一瞬の間がある。
『…無理にメロリンしてるのかな。
ナミとロビンが可愛すぎるから…私なんて本当は不細工なのに…』
少し寂しい気持ちになる。が、その言葉は静かに消えていった。
「…」
サンジが聞いていたとも知らずに。