第4章 デザートの前に《サンジ》
トイレから出ると、クルーたちは自分たちの作業に取り掛かっていた。
ちょうど近くにいたウソップとチョッパーがリンの存在に気がつくと、ひょこひょこと近づいてきた。
「あーえっとその、俺ウソップだ!よろしくな!」
「俺はトニートニー・チョッパーだ!この船の船医だ!」
『あ、えっと…知ってる…』
あれだけ大々的に手配書が回っているため、さすがにリンも麦わらの一味のメンバー位は知っている。
2人は少し照れて「俺達も有名になったな〜」と鼻をすする。
「よし!!魚釣りするか!!」
『え?』
「今日はでっかい海王類を捕まえる競争してんだ!!お前も参加だ!!」
2人はリンを引き連れて船の端で魚釣りのコツを教えたりする。
リンは最初は戸惑いながらも、何事もなく話しかけてくれるふたりに自然と笑顔になった。