第3章 有涯《ポートガス・D・エース》
それから、また数日後。
エースの処刑の日が世界に知らされると、瞬く間に多くの人たちが騒ぎ出す。
当日は、恐らく上手く処刑を行うなんて事は無いと予想をして入念に計画を練る。
リンはあれから、一切エースに会っていない。センゴクもガープもリンにエースの話をしなくなった。
「リン。お前は今回の任務は本部の中にいること。」
『…』
「お前はエースに情を挟みすぎた。裏切りの対象になりかねん。」
『はい…』
自分が参加しない任務の話を聞いても何も面白くない。
リンは適当に資料をパラパラと見ていく。
(今何してんだろ…)
エースと会えなくなってから、常に頭の片隅にはエースの笑顔があった。