第3章 有涯《ポートガス・D・エース》
次の日。エースの状態の報告をセンゴクに伝えるべく、リンはセンゴクがいる部屋に行く。
ノックを3回するが、なかなか返事が帰ってこない。
また、出直そうとすると海軍大将サカズキと偶然会う。
『お疲れ様です』
「…お疲れさん。」
サカズキはリンが持っている資料をちらっと見て、エースのだと確信するとリンから資料を採り上げ、まじまじと見る。
センゴクと話す時よりサカズキと話す方が緊張するリンは変な汗をかいていた。
パラパラと資料を見終わるとサカズキが何も言わずに資料をリンに返す。
「あんまりアイツに情を挟むんじゃないぞ。あいつは海賊じゃけぇ」
『え?あぁ、はい。』
リンが返事をすると、サカズキはどこかに行ってしまった。
それと入れ違いのようにセンゴクがリンの名前を呼ぶ。
「すまんすまん。少々席を外しておった。」
『大丈夫です。はいこれ資料です』
センゴクに資料を渡して、リンはエースのところに戻った。