第3章 有涯《ポートガス・D・エース》
ご飯を食べ終わるなりすぐに寝てしまったエース。
毎度ながらエースの緊張感の無さには驚かされる。
エースが寝ようと、リンは監視をしなければならないため
まだ把握しきれていないエースの情報が書いてある資料を眺めていた。
《ポートガス・D・エース。父→ゴールド・ロジャー》
『…へえ』
見れば見るほどエースの家系の凄さや負い立ちに、思わずリンは見入ってしまう。
「お、それ俺のこと書いてんのか?」
『…起きてたの』
「ちょっと背中が痒くてな。」
リンが持っている資料を見せてくれと懇願するエース。
もちろんリンは拒否する。
分かりやすく不機嫌になるエースを無視してリンはコーヒーを片手に再び資料を見た。
『にがっ』
「ははっ、砂糖くらい入れろよ」