第1章 恋は盲目とはよく言ったものだ。《ロロノア・ゾロ》
その日の昼
女子トークを繰り広げている場所とは少し離れたところに、また男子が数人集まって話をしていた。
「おいてめぇクソまりも…」
「あぁ?んだよ」
サンジは血の涙を流しながらゾロの胸ぐらを掴みワナワナと怒りを抑えている。チョッパーとウソップはそれを止めようとするが、サンジは全く話そうとしない。
「さっさと話せヘボコック。俺は寝てぇんだよ」
「おまっ…!!今日の船番の為にかぁ!!!」
「…何言ってんだお前。今日の船番はリンだろ」
「お、おい…サンジそのままにしとけって…」
まだ怒りで震えが止まらないサンジはまた大量の涙を流しゾロにグンっと顔をちかづける。
いつもと違うサンジに流石のゾロも不機嫌になりつつも刀を持つ。
その光景を少し遠くから見ていたフランキーとブルック。そして肉のおかわりをしに来たルフィも近くまで来た。
「サンジ〜、お前どうしたんだ?血の涙まで流して。それより肉おかわりくれよ〜!」
「うるせぇ!!これは男の話し合いだ!!ひっこんでろ!!」
俺も男だぞ!!!!と別に怒り出したルフィをウソップとチョッパーがなだめる。
「さっきからなんなんだ。うぜぇぞお前」
「お前、、、お前は、、、」
なにやら言いたそうなサンジはグッと涙を吹き、向こうにいる女子には聞こえない程度の声で怒っている理由を叫んだ。
「てめぇがマイエンジェルリンちゃんと体の関係を持っているからだぁ!!!」