第2章 君とタバコ。《スモーカー》
黙々と2人で作業していると、トントンとドアをノックする音が聞こえた。
スモーカーが入れ。と言うとぞろぞろと子どもたちが部屋を覗いてきた。
すると、面倒を見ていた1人の部下が少し気まずそうに口を開いた。
「子どもたちがお2人に差し入れをしたいと聞かなくて、、。多少崩れたりしましたがこれ…どうぞ…」
「私たちが頑張って作ったんだよ!!スモーカーさんもリンお姉ちゃんも私たちのために頑張ってくれてありがとう!
今日は来てないけど、これたしぎお姉ちゃんにも渡してね!!」
そう言い渡されたのは、それぞれ3人の好物があった。
思わずリンは「うっ…」と涙ぐみながら勢いよく立ち上がり子どもたちを抱きしめた。
『あんた達可愛すぎ!!ありがとう!!リンお姉ちゃん頑張るからね!!』
「…」
『ほらスモーカーさんも!!なんか言ってくださいよ!』
「お前ら良くこれ作れたな。上手い。ありがとな」
子どもたちは顔を明るくして、「頑張ってねー!!」と良いまた遊びに行ってしまった。
リンは子どもたちが作ってくれた好物を少しずつ食べる。
スモーカーは余程美味しかったのか、すぐに食べ終わってしまった。
『なんだかんだ言ってスモーカーさん子どもたち大好きですよね』
「…」
何も言わないスモーカーにリンは微笑み再び資料に目を通した。