第2章 君とタバコ。《スモーカー》
それから3日後。リンはスモーカーと共に子どもたちの所へ向かっていた。
リンが部屋に入るなり子どもたちは目をキラキラしてリンの所へ走っていく。
「あ!リンお姉ちゃんだー!!久しぶりだね!!!」
『久しぶり~!!みんなまた可愛くなってー!!』
コビー達とのご飯が無くなり、落ち込んでいたリンだが子どもたちを見るとそんな気持ちなど吹っ飛んで行った。
スモーカーはそんな様子を見ると「お前もガキみてぇだな。」と、鼻で笑った。
『なっ!?スモーカーさんは大人すぎるんですよ!!もっと純粋な心を持ってはどうですか!』
「あ?俺はもう36だぞ。36にそんな気持ちを期待すんな」
『あーはいはい。スモーカーさんはおじさんですもんね!』
「…てめぇ後で覚えとけよ」
コメカミに血管が浮き出た様子を見て、リンは危険を察知しすぐさま子どもたちの後ろに隠れる。
子どもたちがキョトンとしている。このスモーカーの怖さはたしぎとリンしか分からないのである。