第2章 君とタバコ。《スモーカー》
数分後。なんとか資料を拾い終わった3人は資料室に行き
今月の海賊の動きや管轄区域での出来事について目を通していた。
「にしても、なかなか慣れませんね」
そんな中コビーが口を開く。
なんの事かさっぱり分からずに、『ん?』とだけ言うと
「その葉巻です。何度見てもリンさんが、その葉巻を吸っていると2度見してしまいます。」
『えー?そんな似合ってない?』
「あ、いえ。似合ってないとかではなくて、その細いタバコのイメージでしたので…」
『…へぇ。それスモーカーさんにも未だに言われる。』
「なにかそれに変えた理由でも??」
『ん~…ストレスかな』
ニコッとコビーに向けて微笑めば、コビーは少し顔を赤くして資料に目線を移す。
一方ヘルメッポは飽きたのか、数年前に起きた事件や事故の資料を探り「うわっ、これ俺の故郷の近くじゃん!」とはしゃいでいた。