第1章 恋は盲目とはよく言ったものだ。《ロロノア・ゾロ》
『…は』
照れくさそうに言うゾロを見てリンはまた困惑をしだした。
あの日。初めて体を交えた時、確かにゾロはリンの事を道具として見たいた。
これもまたリンの勘違いなのか、本当の事なのか。それはもうゾロにしか分からない。
「お前を惚れさせるために先に手を出してしまった。
激しくして皆に知られたら誰もお前のこと狙わないと思った。」
『なんとも野性的な考え…』
「うるせぇ」
そういえばコイツ不器用だったわ。とリンは心の底で思った。
「お前今失礼なこと思っただろ」
『…いや?』
「まぁ、そういうことだ。順番は間違えたが…俺はお前が好きだ。
お前はまだ俺のことどう思ってるかは知らねぇがぜってぇ惚れさせる」
『ん〜、その必要はないかな』
リンがそう言うと、ゾロは一気に不機嫌になる。
今度はリンがゾロの服を引っ張り顔をちかづける。
少しして顔を離しわリンが口を開く。
『これ以上言葉はいる??』
「はっ…上等だ。骨の髄まで愛してやるよ」
満月の夜。再び2人の影が重なった。
恋は盲目とはよく言ったものだ。~完~
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