第1章 恋は盲目とはよく言ったものだ。《ロロノア・ゾロ》
急な登場に思わずリンは固まってしまう。
《お前と同じこと考えてる。》とは何に対してなのか。
いや、答えは分かっている。しかしなかなか声が出せない。
「おい、なんか言えよ」
『え…あ…え?』
「…」
頭が困惑していると、ゾロがグッと顔を近づけキスをした。
久々の感覚にリンはまた慌ててしまう。
『またっ…関係を戻したいって…こと?、』
「…は?」
『セフレの関係に…溜まったから…私に抜いてもらおうと…してるの…?』
リンの言葉にゾロは思わずため息をついた。
「はぁ…ったく。」
『なんであんたにため息つかれなきゃいけないのよ…』
「あのなぁ言っとくけど。
おれは惚れた女しか抱かねぇよ」
ゾロの言葉が静かな海に響いた。