第13章 恋焦がれ《サボ×エース》
エースと別れたあと、1人でとぼとぼと家に帰る。
エースにお礼の連絡をすればすぐに【おうよ!】と返信が帰ってきた。
そのままスタンプを送り返して、音楽を流そうとした瞬間近くの電柱にヒトカゲが見えた。
「随分と楽しい時間を過ごしたんだな」
『え…?なんで…』
そこには怒りを含めた笑みを浮かべ電柱に寄りかかりながら話しかけるサボの姿があった。
『え?仕事じゃ…』
「自分の彼女が浮気している所を目撃して、そのまま仕事行けるわけないだろ。」
貼り付けた笑顔で見つめてくる。私はこの笑みが怖くて仕方ない。
『浮気じゃ…』
「俺に連絡してないよね?じゃあそれ浮気だよ。」
『自分だって…』
そう言うとサボは真顔になり私の方を掴んだ。