第1章 恋は盲目とはよく言ったものだ。《ロロノア・ゾロ》
ある程度自分の体と髪を洗い、チョッパーと一緒に湯船に浸かっていると少しダルそうなチョッパーが「リン…」と呼ぶ。
それに反応すれば、何だか気まずそうに下を向いた。
「最近リンが元気ないのって…その…ゾロのせいか?」
『…なんで?』
「いや、おれ…ふたりの関係知ってるし…最近全然2人とも話さなくなったから…」
『…』
チョッパーがそう思っているのなら、他のみんなもチョッパーと同じこと思っているかもしれない。
しかしこればかりに関してはリンがどうすることも出来ない。
『大丈夫だよ。心配しないで。それに、今は私たちの関係終わってるし…。みんなが心配することは何もないよ!!もう!!チョッパーは可愛いなぁ!!』
「かわっ…!そんなこと言われてたって嬉しくねーぞっ!コノヤロー!」
はしゃぐチョッパーにバシャバシャとお湯が飛んでいく。
負けじとリンもチョッパーにお湯をかける。
すると、チョッパーは逆上せたのか、はたまた悪魔の実の能力者だから
ふにゃふにゃと力が抜けていく。
『わっ、ちょっとチョッパー!?しっかり!!』
30分ほどみんなにうちわで扇がれたのは言うまでもない。