第1章 恋は盲目とはよく言ったものだ。《ロロノア・ゾロ》
それから数日後。
リンが自身の花壇に水を上げていると、チョッパーがリンの元へやってきた。
「お前…大丈夫か…?、」
『え?なにが?』
「最近元気なさそうだから…」
モジモジと話すチョッパーに愛おしさを覚え思わず抱きしめる。
頬をグリグリと擦りながら『後で一緒にお風呂入ろうね〜!!』と言えばサンジとブルックが反応をする。
「なにぃー!?おいチョッパー!てめぇ非常食の分際で!!」
「ヨホッ!リンさん。私も一緒に…」
「黙れこのエロガイコツ!!おれがリンちゃんと入るんだ!!」
『いや、どっちとも入りませんけど…』
分かりやすく落ち込む2人を無視し、チョッパーと一緒にお風呂場へ行く。
しかし風呂には先約がいたようでちょうどばったりお風呂上がりのゾロと会ってしまった。
『あ…』
「…」
「なんだゾロ。お前も風呂はいってたのか!!」
「まぁな。今湯ぬりぃぞ。」
まるでリンの事など視界に入らないように去っていく。
あの出来事からゾロは一切リンに触れようとしない。本当に必要最低限の話しかしなくなった。
(いや、これが普通なの。何寂しがってんの私…)