第11章 花火《トラファルガー・ロー》
『綺麗でしょ!ふふっ』
花火の光に照らされる彼女はとても綺麗だった。
思わずローはぷいっとそっぽをむいてしまった。
リンは気にすることなく花火を見あげて
『ずっと、ずーっと花火を見れたらなあ』
と言った。
そうだ。こいつも俺と一緒で珀鉛病だ。いつ死ぬか分からない。
ローはそう思いリンの手を握った。
「俺がお前の珀鉛病治してやるよ」
『え?そんなことできるの?』
「お、俺が悪魔の実を食べてなんでも治せる医者になるんだ。」
リンはふふっと笑って「まってるね」と言った。