第11章 花火《トラファルガー・ロー》
「は、、?」
あの街以外に珀鉛病なんてあるわけが無い。
にわかにも信じられないローはまじまじと女の子を見た。
女の子はニコニコしながらローを見ている。
コラソンも目をぱちぱちとさせて女の子を見ていた。
「私が君の町へ訪れた時にリンがいたんだ。
最初は珀鉛病はうつる病気って勘違いしていたから関わらないようにしていたけど、この子はずっと私に着いてきてね、、、聞けば両親は珀鉛病で死んでしまったらしい。
だから私が娘として迎え入れたんだ。もちろんこの町のみんなは珀鉛病に理解があるから普通に外に出ても誰も何も思わないよ」
なんて素晴らしい街なんだ。ローは思わずポロポロと涙を零してしまった。
「うっ…良かったなあ、、、ロー、、、」
そしてコラソンもまたローを見て泣いていた。