第10章 へたれ男《コビー》
『いや、大丈夫だよ。それよりもお友達と話してなよ。敵同士なんだからこれからゆっくり話せる時間ないよ?』
「いや、後でまたゆっくり話しますから」
一向に引き下がらない。軽い言い合いをしているとモンキー・D・ルフィがコチラに来て私に話しかけてきた。
「なんだぁ?なんの言い合いしてるんだ?お前ら仲間なんだろ?」
「いや…」
『いいから話してきなよ。』
別に怒ってないし、ただシンプルに今しか話せない友達なら仕事よりそっちを優先した方がいいと思うのに頑なに引き下がろうとしない。
そんな様子を見たモンキー・D・ルフィは鼻をほじりながら私たちの様子を見ていた。
「お前ら付き合ってんのか?」
この言葉をつけ加えて。