第1章 恋は盲目とはよく言ったものだ。《ロロノア・ゾロ》
『え?ちょ…ゾロさん??』
「うるせぇ」
一気に2人の距離は縮まり唇に感じる感触。
ゾロの唇は柔らかいんだ。なんて余計なことを考えたリンは降ってくるキスの雨に少しずつ快感を覚えていく。
『んっ…ねぇ…やめっ、』
「るせぇ」
なんと理不尽な。と、心の中でツッコんだリンはなんとか身をよじろうとするが所詮男と女。ましてやこの化け物級の男に勝てるはずがない。
「はっ、物欲しそうな顔しやがって」
『…してない』
「おまえ随分と '' ご無沙汰 '' なんだろ?」
『…』
確かにリンが最後に快楽に溺れたのは随分と前。
たがらと言って溜まっている訳では無い。
『…それはゾロじゃないの?』
「…」
一瞬黙ったゾロはまたニヤリとして口を開く。
「まぁそういうことにしてやるよ。お互い溜まってんもんな」
『はぁ?私は…!!』
「いいから黙って抱かれてろ。他の奴らにバレるぞ」
これが、二人の関係のはじまりであった。