第9章 愛して《ドンキホーテ・ドフラミンゴ》
それから数日後。とうとう会議の日が来てしまう。
リンはドフラミンゴの隣を歩くが、2人の間に会話は無い。
ただシーンとしたまま目的地に着いた。
中に入れば名の知れている海賊や闇組織の住民ばかりである。
2人は指定された席につき会議の主催者が登場するのを待つが、目の前にいる男に目をつけられたらしい。しつこくリンに話しかける。
「こりゃ驚いた。ドンキホーテファミリーもいるとはなぁ、いやはやお前さんリンだろ?
こりゃまたべっぴんさんだなぁ」
『…』
話しかけてくる男を無視するが、男は何も気にしていないかのようにリンに話しかける。
そしてどんどん距離が近くなっていく。
「ねぇちゃんや…この後俺と…」
その瞬間目の前で血しぶきが舞い、私の目の前で男が倒れた。