第9章 愛して《ドンキホーテ・ドフラミンゴ》
『は!?私は行かないっていったじゃ…』
「いいだろう。リン、これは遊びで行くわけじゃねぇ。粗相のないように気をつけとけ」
『え、私は行きま…』
「分かったなら出ろ」
強制的に外から出されると、すぐさまリンはコラソンを殴る。
コラソンは受け身を摂るがドジなため、余計に被害を出した。
『ほんっと最悪。あんた話し聞いてたの!?』
それだけを言うとリンは、怒りを表したような歩き方でどこかへ行ってしまった。
コラソンはゆっくりと立ち上がり汚れたところをはたく。
「滑稽だな」
「…」
いつの間に現れたのか、目の前にローがいてざまぁねぇと呟いた。
「お前首突っ込みすぎなんじゃないのか」
「…」
そんなの…俺が一番わかっている。
そんなこと言えるはずがなく、コラソンは何も言わずにリンが歩いていった方向と反対側の道を歩いた。