第9章 愛して《ドンキホーテ・ドフラミンゴ》
親指を突っ込んだままリンに深い深いキスをする。
もう片方の手でリンの腕を拘束して動けなくさせる。
「…なぜ拒む」
『はぁっ…っ…振り回される…のは嫌だ…』
ピタッとドフラミンゴの動きがとまたと思えば、再びニヤリと笑って顔を近づけた。嫌な予感がして逃げようとするも腕を固定されているので逃げれるはずもない。
「振り回されるねぇ…」
『うるさいです…』
「それは俺にも言えることだがな」
あまり聞き取れず「え?」と言えば、何でもねぇとリンから離れた。
結局キスしかしておらずムズムズとするが、数時間前にヴァイオレットと '' 事 ''をしているのに、私を抱いてなど言えるはずもなかった。